日々の記録

消耗品の在庫管理 - 管理表に載せる品目の絞り方・二棚法・在庫計上の線

公開 2026-08-30更新 2026-10-03 執筆 在庫板 編集部
在庫板 編集部法令の原文と省庁の資料で確認:2026年10月3日

手袋、養生テープ、ウエス、軍手。1つ数百円の物なのに、切らすと作業が止まります。かといって全部を在庫管理表に載せて数え始めると、管理の手間のほうが品物より高くつきます。消耗品の在庫管理は、数えないで済ませる形をどれだけ作れるかで決まります。

一般には、消耗品も在庫管理の対象として数量を把握するのがよいとされています。ただ実務では、単価の低い品目まで同じ精度で管理すると続きません。この記事では、消耗品の在庫管理を「数える品目」と「数えない品目」に分けたうえで、切らさないための仕組みを整理します。在庫管理全体の立て方は在庫管理の方法にまとめました。

同じ「数えない」でも、使う日が来ないことを前提に持つものは扱いが変わります。保管場所と数量だけを決める形は緊急持出備品の確認にまとめました。

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この記事の内容(13項目)
  1. 消耗品の在庫管理は、数える品目を絞ることから
  2. 数える品目は、思っているより少なくてよい
  3. 数えない品目こそ、置き場所を固定する
  4. 数えない消耗品を切らさない「二棚法」
  5. 奥の箱の量は、リードタイムで決める
  6. 空の箱を発注の合図にする
  7. 二棚法が向かない消耗品もある
  8. 補充の担当を1人に決める
  9. 相談が要る形にすると止まる
  10. 現場ごとに担当を分ける
  11. 担当が休む日を想定しておく
  12. 数える消耗品の在庫管理
  13. 発注点は「切れたときの痛み」で厚みを変える
  14. まとめ買いは置き場所と一緒に考える
  15. 使用量が急に増えたときに気づく
  16. 消耗品の在庫管理表に載せる列
  17. 現場へ持ち出す消耗品の扱い
  18. 出庫として消すか、持出として追うか
  19. 戻す分があるなら、持出として追う
  20. 現場に置きっぱなしの在庫を年に1回見る
  21. 消耗品の在庫管理を軽く保つ
  22. 棚卸の対象からも外してよい
  23. 置き場所の地図を1枚作る
  24. 消耗品の使いすぎに気づく
  25. 補充の間隔を書いておく
  26. 使いすぎを叱る前に、置き方を見る
  27. 安い物ほど、まとめると効く
  28. 消耗品の在庫管理でつまずきやすい3つ
  29. その1:全品目を在庫管理表に載せる
  30. その2:気づいた人が発注する
  31. その3:現場に溜まった分を見ていない
  32. 消耗品の在庫管理にかかわる最近の動き(2026年10月時点)
  33. 消耗品の在庫管理に出てくる用語
  34. 消耗品の在庫管理と一緒に押さえておきたいこと
  35. 期末の棚卸で数えるかどうかは、2-2-15 の扱いを続けているかで決まる
  36. 10万円を超える工具は、消耗品の棚と分けて管理する
  37. 発注の金額の上限は、1回の取引の額で決める
  38. よくある質問

消耗品の在庫管理は、数える品目を絞ることから

消耗品の在庫管理でまず決めるのは、どこまでを数量で管理するかです。全部を数えると続かず、全部を目視にすると切らします。

区分あてはまる消耗品管理のしかた
数える切れると作業が止まる。単価が高い。特注品在庫数と発注点を持つ
数えないすぐ買える。単価が安い。代わりが効く置き場所と補充の線だけ決める
持ち出す現場へ持っていって使い切る持出の記録で追う。在庫としては数えない

数える品目は、思っているより少なくてよい

消耗品の在庫管理で数量まで持つ品目は、思っているより少なくて構いません。切れると本当に困るものだけを選ぶと、消耗品全体のうちの一部に絞れます。ここに発注点を置くと、作業が止まる欠品を先に防げます。

数えない品目こそ、置き場所を固定する

数えないと決めた品目は、代わりに置き場所を固定します。同じ棚の同じ位置に常に置いてあれば、残りが少ないことは見れば分かります。数えない管理は、見て分かる状態を作ることで成立します。

数えない消耗品を切らさない「二棚法」

消耗品の在庫管理で古くから使われている形が、置き場所を2つに分ける方法です。数えずに発注のタイミングが決まります。

箱を2つに分けて置く
手前の箱を使う普段はここから取る
→
空になる奥の箱を手前へ
→
その時点で発注空の箱を発注の合図にする
→
届いたら奥へ元の形に戻る
奥の箱1つぶんが、届くまでの日数を賄えればよい

奥の箱の量は、リードタイムで決める

奥の箱に入れる量は、発注してから届くまでのあいだに使う量です。3日で届くなら3日ぶん、2週間かかるなら2週間ぶん。ここだけ品目ごとに考えれば、あとは箱が空くのを待つだけになります。

空の箱を発注の合図にする

空になった箱を決まった場所に置く、というルールにすると、発注する人は毎朝そこを見るだけで済みます。誰かが気づいて言う、という形にしないことが続けるコツです。

二棚法が向かない消耗品もある

使う量が月によって大きく変わる品目や、複数の現場が同時に取りにくる品目は、二棚法だと途中で足りなくなります。この場合は数量管理の側に入れて、発注点を持たせます。

補充の担当を1人に決める

消耗品の在庫管理が崩れる原因で多いのが、担当があいまいなことです。全員が気づいた人、という形は、全員が誰かがやると思う形と同じです。

決めること目安
補充を見る人品目のまとまりごとに1人。倉庫担当と現場担当で分けてよい
見る頻度週1回。曜日を固定する
見る場所置き場所を回るだけ。表を先に見ない
発注の権限金額の上限を決めて、その範囲は相談なしで発注できるようにする

相談が要る形にすると止まる

消耗品の発注に毎回上長の承認が要ると、そこで数日止まります。1回いくらまでは担当者の判断でよい、という線を決めるだけで、欠品はかなり減ります。金額の線は月次でまとめて確認すれば足ります。

現場ごとに担当を分ける

複数の現場や部署が同じ消耗品を使う場合、倉庫の担当1人ですべてを見るのは無理があります。現場ごとに補充を見る人を決めて、倉庫は元締めだけを持つ形にすると、切らす頻度が下がります。

担当が休む日を想定しておく

補充の担当が1人だけだと、その人が休んだ週に切れます。見る場所と手順を1枚にしておけば、代わりの人でも回せます。手順書というより、置き場所の地図があれば足ります。

数える消耗品の在庫管理

切れると困る消耗品は、数量と発注点を持ちます。ここは通常の在庫管理と同じ扱いです。

発注点は「切れたときの痛み」で厚みを変える

作業が止まる消耗品は厚めに、代わりが買える消耗品は薄めに。全品目を同じ計算で出す必要はありません。止まる品目だけ、1日あたりの使用量とリードタイムから発注点を出しておきます。

消耗品の性格発注点の考え方持ち方
切れると作業が止まるリードタイム中の使用量+予備(止まったときの痛みが大きいほど厚く)数量を管理する
特注品・納期が長いリードタイムを実績で測って厚めに数量を管理する。発注のたびに納期を記録
すぐ買える汎用品二棚法で足りる置き場所だけ固定する
季節でしか使わない使う時期の前に一括発注時期を決めて年に1〜2回見る

まとめ買いは置き場所と一緒に考える

単価が下がるからとまとめて買うと、置き場所を圧迫します。下がる金額と、その量が占める棚の広さを並べて見ると判断が変わります。消耗品は単価が低いぶん、金額より場所の問題になりやすい品目です。

使用量が急に増えたときに気づく

いつもの倍のペースで減っているときは、何かが起きています。使い方が変わった、別の現場が取りにきている、無駄に使われている。補充の記録に「前回から何日で空いたか」を書いておくと、この変化に気づけます。

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消耗品の在庫管理表に載せる列

消耗品の在庫管理表は、一般には品名・数量・入出庫の日付を並べる形が多く使われています。数える品目を絞ったうえで、次の列を足すと、表を見ただけで発注まで決まるようになります。

列書くことあると何が楽になるか
品名・規格メーカー品番、サイズ、色まで似た品の買い間違いが減る
置き場所棚番号と段代わりの人でも補充を回せる
管理のしかた数える/二棚法/持出棚卸で数えるかどうかがすぐ分かる
発注点・発注量この数を切ったら、いくつ頼むか担当が迷わず発注できる
仕入先・リードタイム注文から届くまでの日数(実績)奥の箱の量や発注点を見直せる
単価・1回の購入額税込みの金額まとめ買いの判断と、税務の区分に使える
前回の補充日・間隔前回から何日で空いたか使いすぎや取り違えに気づける

ポイントはここです。「管理のしかた」の列を作っておくと、数えない品目まで表に載せても行が埋もれません。数えない品目は置き場所だけを書き、数量の欄は空けておきます。Excelで作るなら、管理のしかたの列で絞り込めば、数える品目の一覧がすぐ出せます。

現場へ持ち出す消耗品の扱い

消耗品の在庫管理でややこしいのが、現場へ持っていく分です。倉庫からは出ているが、まだ使い切っていない状態が続きます。

出庫として消すか、持出として追うか

出庫として消す

記録は簡単。
倉庫の在庫はすっきりする。
余って戻ってきた分が行き場を失う。

持出として追う

持出と戻しを突き合わせる手間がある。
現場に何が残っているかが分かる。
使用量の実態が正しく取れる。

戻す分があるなら、持出として追う

使い切る前提の消耗品なら出庫として消して構いません。ただ、箱ごと持っていって半分戻る、という使い方をしている場合は、持出として追わないと数が合わなくなります。持出の記録のしかたは現場へ持ち出した資材の管理にまとめています。

現場に置きっぱなしの在庫を年に1回見る

現場の資材置き場には、たいてい消耗品が溜まっています。年に1回だけ現場側も数えると、倉庫で発注していた分が実は現場に眠っていた、というのが見つかります。

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消耗品の在庫管理を軽く保つ

消耗品の在庫管理は、始めるより続けるほうが難しい領域です。手間を増やさない工夫を先に入れておきます。

手間が増える形軽くする形
全品目の在庫数を毎週数える数えるのは20品目。残りは置き場所で見る
発注のたびに承認をもらう金額の上限を決めて、範囲内は担当の判断で
欲しい人が個別に依頼する補充の日を固定して、まとめて発注する
棚卸で全消耗品を数える数量管理している品目だけ数える

棚卸の対象からも外してよい

数えないと決めた消耗品を、棚卸のときだけ数えるのは筋が通りません。数量管理していない品目は、棚卸の対象からも外すと決めておくと、棚卸の時間が短くなります。ただし税務では、貯蔵中の消耗品は棚卸資産とされています(法人税法施行令10条6号)。毎期ほぼ一定量を買って経常的に使う事務用・作業用の消耗品は、買った期の費用にし続けることが認められています(法人税基本通達2-2-15)。外せるかどうかは、この扱いを続けているかで決まるので、顧問の税理士か所轄の税務署に確かめてから決めます。

置き場所の地図を1枚作る

消耗品は数より場所です。何がどこにあるかを1枚の紙にして貼っておくと、探す時間と重複購入が同時に減ります。作るのに1時間、効果は毎日出ます。

消耗品の使いすぎに気づく

消耗品の在庫管理を続けていると、使う量そのものが変わったことに気づける場面が出てきます。ここは費用の話に直結します。

気づく手がかり疑うこと確かめ方
補充の間隔が半分になった別の現場も取りにきている持ち出し先を1週間だけ記録する
特定の現場だけ消費が多い作業のやり方が違う現場に行って使い方を見る
年度末に急に減る予算消化のまとめ買い発注の履歴を見る
同じ物が複数の棚にある探せずに買い足している置き場所を1か所にまとめる

補充の間隔を書いておく

補充したときに「前回から何日で空いたか」を1行書いておくと、変化に気づけます。数量を数えなくても、間隔だけで傾向は見えます。1年ぶんたまると、季節の波も分かります。

使いすぎを叱る前に、置き方を見る

同じ消耗品が複数の棚に分かれていると、探せずに新しい箱を開けます。結果として、開封済みの箱が増えて実際の消費が増えます。置き場所を1か所にまとめるだけで、消費が落ち着くことがあります。

安い物ほど、まとめると効く

1つ数十円の消耗品でも、年間で数千個使えば金額になります。単価の交渉より、使う量そのものを見るほうが効くのが消耗品の特徴です。補充の記録は、その材料になります。

消耗品の在庫管理でつまずきやすい3つ

その1:全品目を在庫管理表に載せる

単価10円の物まで在庫管理表に載せると、行数が増えて肝心の品目が埋もれます。切れると困る品目だけを表に載せると、表を見る意味が生まれます。載せない品目は、置き場所で管理します。

その2:気づいた人が発注する

担当が決まっていないと、切れてから気づきます。曜日と担当を決めて、置き場所を回るだけの5分にしておくと、続きます。表を見るのではなく、現物を見に行く形にするのがコツです。

その3:現場に溜まった分を見ていない

倉庫の在庫はゼロなのに、現場の棚には同じ物が積んである。消耗品ではよく起きます。年に1回、現場側も数える機会を作ると、この重複が見えます。

消耗品の在庫管理は、精度を上げるより手間を下げるほうに寄せると長続きします。数える品目を絞り、残りは置き方で解決する。この形が現実的です。

消耗品の在庫管理にかかわる最近の動き(2026年10月時点)

消耗品の在庫管理そのものを定めた法令はありません。ただ、消耗品を買う・記録する・決算で扱う場面には、2023年から2026年にかけて税の制度の動きが続きました。日付順に並べます。

時期出来事消耗品の在庫管理とのかかわり
2023年10月1日インボイス制度が始まった。基準期間の課税売上高が1億円以下などの事業者は、税込1万円未満の課税仕入れなら帳簿の保存だけで仕入税額控除ができる(少額特例、2029年9月30日まで)1万円未満かどうかは1回の取引ごとに判定する。まとめ買いで1万円を超えると、適格請求書の保存が要る
2024年1月1日電子帳簿保存法の宥恕措置が終わり、電子で受け取った領収書や請求書は電子データで保存することが求められるようになった通販サイトで買った消耗品の領収書は、ダウンロードしたデータを検索できる形で残す
2025年12月令和8年度税制改正の大綱で、中小企業者等の少額減価償却資産の特例を、取得価額40万円未満(それまでは30万円未満)に引き上げ、期限を3年延ばし、常時使用する従業員が400人を超える法人を外すとされた。改正法は2026年3月31日に成立工具や機器を消耗品として扱うかの線が変わる。適用の始まりは税理士か税務署で確かめる
2026年10月1日免税事業者などからの仕入れについて、仕入税額控除できる割合が80%から70%に下がった(2年間。その後50%、30%と段階的に下がる)インボイスを出さない店から消耗品を買っている場合、同じ値段でも税の負担が変わる。仕入先の見直しの材料になる

消耗品の在庫管理表に「1回の購入額」と「仕入先」の列を持っておくと、こうした制度の線に当たる買い方をしているかが一覧で見えます。

出典:「少額特例」における1万円未満の判定単位(国税庁)、電子帳簿保存法のパンフレット(国税庁)、令和8年度税制改正の大綱(財務省)、令和8年度税制改正(国税)等について(財務省)、令和8年度税制改正によるインボイス制度の見直し(国税庁)

確認日は2026年10月3日です。自社に当てはまるかは、所轄の税務署または顧問の税理士にご確認ください。

消耗品の在庫管理に出てくる用語

消耗品の在庫管理では、現場の言葉と税務の言葉が同じ物を指していることがあります。定義の出どころとあわせて並べます。

用語意味出典
消耗品使うとなくなる、または短い期間で使えなくなる物品法令上の一般的な定義はない。税務では次の行以下の区分で扱う
貯蔵品(貯蔵中の消耗品)買ったがまだ使っていない消耗品。税務では棚卸資産に入る法人税法施行令10条6号
消耗品費等の取扱い事務用・作業用の消耗品、包装材料などで、毎期おおむね一定数量を買い経常的に使うものは、継続して買った期の損金にできる法人税基本通達2-2-15
少額の減価償却資産取得価額10万円未満、または使える期間が1年未満の資産。使い始めた期に損金にできる法人税法施行令133条
一括償却資産取得価額20万円未満の資産を一括して、3年で均等に損金にする扱い法人税法施行令133条の2
発注点この在庫数を切ったら発注する、という線法令上の定義はない
二棚法同じ品を2つに分けて置き、片方が空いたら発注する方法法令上の定義はない。在庫管理の手法として広く使われる

消耗品の在庫管理で特に混ざりやすいのが、「消耗品」と「少額の減価償却資産」です。手袋やテープは使うとなくなる物、10万円未満の工具や機器は長く使う物で、税務の扱いの根拠が違います。管理表でも分けて載せておくと、決算のときに迷いません。

消耗品の在庫管理と一緒に押さえておきたいこと

消耗品の在庫管理の解説では、切らさない工夫が中心になりがちです。実務では、期末にどう数えるか、誰がいくらまで買えるか、どこまでを消耗品と呼ぶかも、あわせて決めておくと手戻りが減ります。3つ挙げます。

期末の棚卸で数えるかどうかは、2-2-15 の扱いを続けているかで決まる

法人税基本通達2-2-15 では、消耗品の費用は使った期の損金にするのが原則とされたうえで、毎期おおむね一定数量を取得し経常的に消費するものを、継続して買った期の損金にしている場合は認めるとされています。年度末に特別に多く買い込んだ分や、毎期の量が大きく変わる品目はこの扱いに当たらない可能性があるので、期末に残っている量を数えて貯蔵品に回すかを決めます。製品の製造に使う分は製造原価に入れる点も、同じ通達の注に書かれています。期末の数え方は期末在庫の締め方にまとめています。

10万円を超える工具は、消耗品の棚と分けて管理する

取得価額が10万円未満の資産は使い始めた期に損金にでき(法人税法施行令133条)、20万円未満なら3年で均等に損金にする一括償却の扱いがあります(同133条の2)。中小企業者等には、合計300万円までを限度に、さらに高い金額の資産を一度に損金にできる特例があり、令和8年度の改正で40万円未満に引き上げるとされています。電動工具や測定器は、消耗品の棚に混ぜず、台帳で1台ずつ持つほうが、税務の区分とも現物の管理ともそろいます。

発注の金額の上限は、1回の取引の額で決める

この記事では、一定の金額までは担当の判断で発注できる形をすすめました。インボイスの少額特例は1回の取引ごとに税込1万円未満かで判定されるので、担当が発注できる上限を1回の取引の金額で決めておくと、帳簿だけで済む買い物と、適格請求書を残す買い物の区別が現場でもつきます。1万円未満の判定の扱いは国税庁の資料でご確認ください。

在庫板 編集部がまとめました様式を無料で配り、使い方と法令の決まりを記事にまとめています。法令の数字は e-Gov の原文で確かめてから載せています。

よくある質問

Q. 消耗品も在庫管理表に載せるべきですか?
切れると作業が止まる品目だけで構いません。単価が安くすぐ買える品目まで載せると、行数が増えて表が見にくくなります。載せない品目は、置き場所を固定して見て分かる状態にするほうが実務的です。
Q. 二棚法とはどういう方法ですか?
同じ消耗品を2つの箱に分けて置き、手前の箱が空になったら発注する方法です。奥の箱には、発注してから届くまでのあいだに使う量を入れておきます。数を数えなくても発注のタイミングが決まるので、単価の低い消耗品に向いています。
Q. 消耗品の補充担当は分けたほうがいいですか?
倉庫と現場で分けるとうまくいくことが多いです。倉庫の担当が全部を見ようとすると、現場の使い方の変化に気づけません。品目のまとまりごとに1人決めて、見る曜日を固定してください。
Q. 棚卸のとき、消耗品はどう扱いますか?
数量管理している品目だけを数え、それ以外は対象から外す形が現実的です。数えないと決めた品目を棚卸のときだけ数えると、そこで差異が出て原因も追えません。ただし税務では、貯蔵中の消耗品は棚卸資産とされています。毎期ほぼ一定量を買って経常的に使う消耗品は、買った期の費用にし続けることが認められています(法人税基本通達2-2-15)。この扱いに当てはまらない品目を期末に多く抱えている場合は、貯蔵品として数える必要があるので、税理士か所轄の税務署にご確認ください。
Q. 消耗品の在庫は、決算で貯蔵品にしなければいけませんか?
必ずではありません。事務用消耗品、作業用消耗品、包装材料などで、毎期おおむね一定数量を取得し経常的に消費するものは、継続して取得した期の損金にしていれば認められます(法人税基本通達2-2-15)。それ以外で期末に未使用のものが多く残る場合は、貯蔵中の消耗品として棚卸資産に当たります(法人税法施行令10条6号)。製品の製造に使う分は製造原価に入る点にも注意してください。
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本記事は一般的な業務の進め方を整理したものです。社内規程、契約条件、法令上の要件がある場合は、それらを優先してご確認ください。記事の内容は2026-10-03時点のものです。